株主優待目当ても良いが、本来の目的を忘れないように

2006年2月9日: 株主優待目当ても良いが、本来の目的を忘れないように
株主優待という物がある。これは、企業の株を一定時期に持っていると、企業から物がもらえるという、なんともありがたいものだ。
企業に関係のある商品から、まったく関係の無いものまで、企業によりさまざまな物が用意されています。株主優待制度を導入していない企業もありますので、株を持っているからといっても、全ての企業から物をもらえるわけではありませんので、会社四季報や専用の雑誌などで確認してくださいね。
特に人気が高いのが、お米をくれる会社で、本業とまったく関係の無いのに、お米を株主優待にしているところもあるほどだ。他には食券や割引券、飲食物、DVDなどのコンテンツ商品など、多々ある。場合によっては、株主優待のみでしか手に入れることが出来ない物もあるので、ここ数年、一気に株主優待目当ての株購入者が出てきているほどだ。
レア物ですからね。やはり誰もが手に入れたいと思います。
だが、本来の目的は、やはり投資であり、お金を増やすことであるのを忘れてはならない。
と、いいますと?
株主優待は基本的にある日に株を持っていれば、優待の権利を得られるんだ。そのため、優待の権利を得たいために、同じような考えの人が同時期に株の購入をする。そうなれば、当然株価は上がってしまうよな。
そうですね。売りたい人が少なくなり、逆に買いたい人が増えますから。
だが、その日に持っていればよいだけで、翌日になったらもう権利を得たから、株そのものは不要になるわけだ。そうするとどうなるかと言うと…。
多くの人が売ろうとして、株価が下がってしまいます。
つまり、株主優待の権利を得るために、高い金を出してその権利を得ただけで、冷静に考えると、損をしている可能性が高い。その優待がそれだけの損をしてまで欲しいものなのかどうか、しっかりと把握しておく必要がある。
では、どうすればよいのでしょうか?株主優待も欲しくて、お金も減らしたくない人は…。
2通りある。一つは、株価が低いうちから買っておくこと。ただ、株主優待の権利を得る日までは寝かしておくことになるので、資金効率が悪くなる。もっとも、権利を取るために株価が上がるので、逆にそのときを狙って売ってしまうという手もあるが。とりわけ、限定品などではなく、お金で得られる物に関しては、優待の権利ではなくお金を取った方が良い。市況が安定していて、大きく下がることが無い時には有効な手段だ。
いつぐらいから購入すればよいのでしょうね?
それはケースバイケース。同じような考えを持っている人もいるだろうから。
もう一つの方法とはどういった方法でしょうか?
以前話した信用取引を使う方法だ。
信用取引は借金して株の売買を行うことですね。これをどう活用すればよいのでしょうか?
信用取引では株券を持っていなくても、売りから入ることが出来る。そのため、現物で株を買い、同じく信用取引で売りを行うと、株価が上がろうが下がろうが、株価だけで考えると損得一切無く、優待の権利だけを得ることができるというもの。
それはすごいですね。でしたら、全ての銘柄で行えばいいじゃないですか。
ところが、これは落とし穴があり…。
落とし穴!?
株の売買をする手数料と、信用取引を行う時の利息が必要となるほか、同じような考えの人が多いと、通常の利息以上のお金を払う必要が出てくる。株を既にやっている人なら聞いたことがあると思うが、「逆日歩」というやつだ。ちなみに、「ぎゃくひぶ」と読む。
ぎゃくひぶ!?
ちなみに、今の今まで「ぎゃくにっぽ」と思っていたのは秘密だ。
……。
このため、信用取引の売りを用いてリスクを減らす方法も、なんだかんだで金がかかり、優待の内容によっては無駄が多くなることがある。ちなみに、大抵優待がもらえるときに配当ももらえるが、信用売りをしていると後でその配当分が差し引かれるので、差し引きゼロとなる。
結局どちらにしてもメリットデメリットがあるということですね。
そういうこと。そのため、最初に言った早くから買っておくというのが一番良いと思うが、その間に相場全体が下に向かってしまうと泣くに泣けないし…。
そうそううまい話が転がっているわけじゃないんですね。
優待狙いをする人は、このあたりを考慮して売買をしてくれたまえ。優待に関しては他にもいろいろとルールがあるので、そのあたりは各自で勉強を。
了解であります。
ちなみに、実は私も優待目当てでいくつか買ってきた経緯があるので、オススメできそうな優待銘柄を暇な時にでも紹介していく予定。

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2006年2月 9日 20:30 | 株初心者向け

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