TOB(株式公開買付け)とは

2006年2月23日:TOB(株式公開買付け)とは
最近はTOB、株式公開買付けという言葉を目にする機会が多い。このTOBによって株価が一喜一憂するため、今日はこのTOBに関して少し見ていこう。
簡単に説明しますと、企業が別の企業を傘下に収めるために株式を買う方法の一つです。いくらで買いますから、皆さん私どもに売ってください、と公表します。これで、株を集めて、その企業の支配力を得ようとします。
つまり、基本的にその指定した株価を目指して市場が動き出すわけだ。この株価の設定は買い取る側の企業が指定するわけだが、大抵はプレミアムをつけてくれる。プレミアムとはちょっと高くってことだ。一定期間の平均から何パーセントアップした株価を設定するのが一般的だ。これは、公表する時に大抵一緒に公開される。
これだけですと、株価が一定の値まで上がってくれるようで嬉しいことですよね。
ただ、やはりそうそううまい話ばかりではない。
つい最近のオリジン東秀をめぐるドンキホーテとイオンを例にして考えてみましょう。
最初にドンキホーテがオリジン東秀にTOBをかけた。このときの価格は1株につき2800円で買いますよ、と発表した。当然、この発表により、株価は2800円を目指して動いていく。その後、イオンがオリジン東秀にTOBを実施。買付け価格は3310円と設定した。
当然、高い方が良いですから、3110円を目指して株価が動きますね。
ただ、TOBを成立させるための条件がそれぞれ設定されていたんだ。どちらも、一定の数、買えなければTOBは実施しないとしている。で、最初のドンキホーテは期間中に指定した数集まらなかったので、TOBが不成立となった。もちろん、イオンが3110円を設定していたので、低い方に売る必要は無いのだから、当然のことといえば当然だ。
イオンのTOBが成立すると思って、3110円前後で株価が推移するわけですね。
だが、イオンも同じく一定の数集まらなければTOBをしないという条件の元でTOBをしている。
ここで新たな情報として、TOB不成立だったドンキホーテが市場で株を買い集めて結構な数を集めてしまったわけですね。
この集めた数が大きく、イオンの希望していた一定の数を達成するのが無理と判断され、イオンが設定していた3110円の前後で動いていた株価が急落することとなった。
このように、株価の設定だけでなく、他の条件も重要ということですね。
もちろん、数を指定せずに、集められるだけ集めるという場合もある。本日発表されたバンダイナムコホールディングスによるバンプレストの子会社化だ。
こちらは買付け数を設定していませんので、いくらでも買ってもらえます。そのため、ほぼTOBは成立することとなりますので、買付価格である1株3450円に向かって株価が動くと思われます。
市場で勝手にこの株価に動くが、必ずしも市場でこの価格で売れるわけではない。本来なら、指定された証券会社なりで買取請求をしなければいけないのだが、そんなことをするのは面倒なので、買付価格近くになったら売り払ってしまおう。
TOBの説明は以上ですね。
これ以外にもいろいろとあるが、それはまた次の機会にでも。とりあえず、これくらい分かっていれば大丈夫だ。
TOBの買取価格とどれくらいの数なら買うのかといった条件を重点的にチェックしましょう。

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2006年2月23日 23:57 | 株初心者向け

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