大量保有報告書の閲覧の方法

2006年3月2日:大量保有報告書の閲覧の方法
今日は大量保有報告書の閲覧の方法を紹介する。
なんでしょう?その大量保有報告書とは?
発行済株式総数の5%以上の株を取得した場合に届出をしなければいけない。それが大量保有報告書となる。この大量保有報告書は誰でも閲覧することが出来る。また、5%以上保有している人が1%以上の増減があったときにも同じく報告の義務がある。
それを閲覧することに、どういったメリットがあるのでしょうか?
誰かが大量に株を買ったということは、そこに何かしらの思惑があるということだ。つまり、そのあたりを考慮して、今後株を購入していく必要が出てくる。
今までどういった例があるのでしょうか?
村上ファンドと通称で呼ばれているM&Aコンサルティングを例に挙げてみよう。今の市場では、このM&Aコンサルティングが株を大量に保有すると、株価が上昇することが多い。こうしたことを利用して、大量保有報告書をチェックして、M&Aコンサルティングのような投資ファンドの動きを把握できる。また、株を手放したということも5%以上取得した以降は分かるので、投資ファンドが手放し始めたら手仕舞いすべきか、といった判断も可能だ。
利用方法はいろいろとあるのですね。では、その閲覧場所はどこになるのでしょうか?
ネットで閲覧できるので、ネットでの閲覧方法を紹介しよう。まず、EDINETに行こう。中央やや左に「有価証券報告書等の閲覧」のボタンがあるので、そこをクリックだ。
シンプルなページが表示されましたね。
ここからはいろいろと操作が出来る。正直、私も使いこなせていないのだが、分かる範囲で紹介していく。
了解であります。
まず、書類検索のところに「当日提出書類一覧」があるよな。
はい。ありますね。
そこをクリックすると、その日に提出された資料の閲覧ができる。これは大量保有報告書だけでなく、他の資料も閲覧可能だ。
確かに、大量保有報告書もありました。
提出書類が大量保有報告書となっているところは、新たに5%以上取得した場合に提出される資料だ。また、変更報告書(大量保有)は、5%以上取得している人が、前回報告時から1%以上の増援があったときに提出される資料となっている。
ですが、毎日多くの資料を見るのは面倒なのですが…。
その場合は、特定の会社のみをチェックすれば良い。左上の提出者検索から、五十音検索で、例えば日本の企業の動きを知りたいのであれば、「内国会社」をチェックする。あとは五十音が表示されるので頭のひらがなをクリックするか、下の検索窓から会社名の一部を記入して検索する。表示された名前をクリックすれば、その会社の動きが分かる。
提出書類一覧が表示されました。
で、ここで上に「発行者の提出書類および関係書類」と「発行者以外の提出書類および関連書類」の2種類がある。前者がその会社が行った行為で、後者がその会社に対して行われた行為だ。つまり、基本的に後者の方をチェックして、その会社の株を誰が大量に保有したのか、などを確認すると良い。
ふむ。
後は、出てきた大量保有報告書をクリックして見ていく。まあ、見方はなんとなく見てみれば分かると思う。株数がどれだけ増えたのか、減ったのか、またその時期を確認すれば良い。
取得単価なども分かるのですね。
過去の資料なども見られるので、暇な時に興味ある会社の動向を調べる時にでも使ってくれたまえ。普段からちょくちょくチェックするのは面倒なので、大量保有者に動きがあったとニュースなどで報じられてから確認しても良いだろう。

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2006年3月 2日 21:24 | 株初心者向け

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