バンダイナムコホールディングスの株主総会に行ってきたPart2

2006年6月27日:バンダイナムコホールディングスの株主総会に行ってきたPart2
昨日の続きであります。
中期経営説明会の話ですね。
株主総会の後に行われたのだが、休憩時間は無し。たぶん、13時で全部を終了させる予定だったのだが、質問が多くて手間取ったこともあり、時間が押したんだろうな。
まずは高須武男社長がスライドと共に説明です。
たいしたこと言ってないが、ゲームファンとして気になると思われるのがいくつか。今期に発売されるタイトルとしてPS3でリッジレーサー7、鉄拳6、機動戦士ガンダムが、Xbox360でも機動戦士ガンダムが含まれていた。WiiはドラゴンボールZとあと2つ。先日発表されたナムコ側のゲームとあとはファイナルハロン。機動戦士ガンダムが両方とも今期というのが意外かな。あとは鉄拳6も。 業務用でも「機動戦士ガンダム 戦場の絆」が今期とのことだ。この説明などが12時30分まで、約20分で行われ、その後質疑応答となる。
質問は9名分ですね。ではいきます。

『アミューズメントの利益率が悪いがどうしてここに力を入れるのか。』

『海外について、中期計画で売上比率で25%を目標としているが、具体的な話を。』

『ガンダム以外の主力となるコンテンツの開発戦略を。』

『たまごっちについて。検索などで昔のページが出てきて見えないことがある。また、新しいシリーズを一番上に表示できるようにして欲しい。サイトが分かりにくい。昔はブックマークでたまごっち星に直接いけなかったりした。』

『海外について。BRICsについて。』

『エイベックスとの連携について。』

『著作権について。不正コピーなどについて。コピーガードをやっているかどうか。』

『トイホビーでリバイバルが盛んなのは良いが、新しい作品の方が元気がないように見えるがどうなっているのか。シリーズ物としてやっていかないと売れないのか。「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」について、バンダイ側としては予定していた販売量があったのかどうか。アミューズメントのドルアーガオンラインでネットワークの切断が多かったり、グループでプレイすることが出来ないことがあったりする。』

『パチスロ、パチンコ事業拡充は?』

で、回答はこんな感じ。

『今後3年かけて大型商業施設への出展を多く計画している。』

『ドイツの会社を先日買収することにした。これは女の子向けのドールを駐印にしている会社で欧州では定評のある会社だ。』

『ガンダムを越える作品を作っていきたい。』

『サイトのたまごっち以外にも裏たまごっちなど、今後もさまざまな商品が出るので、そちらでも遊んで欲しい。』

『インドはバンダイがパワーレンジャーを放映することになった。会社を作ることは今現在無いが、代理店を通じて正規の商品を販売していく。』

『今後も連動して行きたい。』

『先ほど回答した。ゲームでは当然コピーガードはやっている。おもちゃは難しい。』

『新しいものでもやっていないわけではない。シリーズ物はシリーズ物でやっており、売れるからシリーズ物にしているわけではない。それぞれ長い年月続いている定番となっている。「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」は受け取る側の完成によって異なる。制作はMBSがしっかりやっている。昔のガンダムファンからみたら違うんじゃないか、このシーンはおかしいんじゃないかという意見は聞いている。売れ行きは大好評。「ドルアーガの塔」のネットワーク環境が悪いと言う問題は聞いている。グループについては良くわからない。』

『オペレーションは今後拡大しない。制作に関しては拡大していく。』

以上ですね。ここで13時になったこともあり、質問を受付を終了して全部の予定が終わったようです。
面白かったのが4番目に質問した主婦の人。これも演説に近い内容だったが、株主総会ではないということもあってか、もしくは女性だからか、高須武男も長々と聞いていた。で、たまごっちについてなのだが、サイトが表示されなかったり、昔は戻るボタンも無く、たまごっち星に戻れなかったり、といった話を長々としていた。とにかく、お前はこりん星に戻れよ、と思った。
……。
3分くらい話していたよ。ただ、言っていることは分からなくも無く。昔のページもしっかりと残しておいて欲しいであったり、検索エンジンで上位表示されるようにしてほしいなどといったことかと。ネット上のマーケティング面での指摘と考えれば、悪くは無い質問ではあるが、経営側はよく理解していないのか、どうでもよかったのか、適当に受け流していたようだ。まあ、ネット関連に注力していなければどうでもいい意見ではある。
さてさて、今回の株主総会はどうでしたか?
まず、旧バンダイ側の株主と旧ナムコ側の株主との温度差が感じられた。ナムコは土曜日開催でケーキを用意したり、自社製品のPRをする場を設け、家族で来られるようにしていた。一方、バンダイは自社ビルで行っていて、いうなれば普通の総会をやっていた会社だ。それが一緒になり、どちらかというとバンダイ側の意向が強い総会方式だったため、旧ナムコ側の株主としては反発する部分もあったのだろう。正直、株主総会に物を求めて来る事自体どうかね、という部分もあるが、質問の一部にあった、それが企業価値を高める一環となっていたのも事実。テレビや新聞などで株主総会の話題を出す時は決まってナムコの総会の…というよりかは懇親会会場の映像が流れるなど、一定以上のPRはなされていただろうし。
エイベックスの株主総会で行われるライブと共に有名ですね。
あとは高須武男が傍から見て人に好まれるタイプの人間ではないので、この点で反発している人もいただろう。私は旧バンダイの株主総会に行っていて、こういった感じの人だというのは分かっていたので今回の議事進行、質疑応答を見ていられたが、初めて見た人、特に旧ナムコ側の株主総会の有り方に好感を持って今回来た人には悪いイメージしかないだろうな。しかも、自らバンダイ側有利と思われる対応していたし。
ナムコ側の役員の紹介をバンダイ側より遅くしたことですね。
バンダイという会社の中で社長まで上り詰めるにはああいった性格でないとやっていけないのかもしれないが、ナムコ側ののほほんとした経営者を見ていた人からは、やはり抵抗は強いかと。
のほほんって…。
ただ、今回の総会でよかったと思われる点もあり。
それは?
株主総会後に中期経営戦略の紹介があった点。先日お伝えしたスクウェアエニックスの株主総会でもIRカンファレンスという形で気軽に質問できるようにしていたように、今後もこれは続けてもらいたい。株主総会では出来ない質問もあるだろうし、ユーザーの視点と株主の視点を併せ持った人からの意見はそれなりに意味のあるもののことが多い。捉え方によってはつまらなく感じる人もいるだろうが。昨年の話になるが、文具の販売時期が入学シーズンに間に合ってないじゃないかというのがあった。その年にこの辺りの修正を加えて入学シーズンに販売できるようにしたようなのでこの質問は一見無駄に見えるが、一年前にしていれば、まさに会社の問題をずばり言い当てていることになり…。今回の話もたまごっちのサイト云々は無駄のように思えるが、サイト構築の問題点やSEMに関するの意見提示と考えれば悪くはない。
あとは経営側が認識して、現場にも意見が伝わればよいですね。
こんなところかな。あと、ナムコ側の業績が悪いのでダメダメですね、という風潮があるが、もしナムコ単独でやっていたら会計上、無理にテコ入れする必要もなくなるので数字面では悪いものは出てこなかったかと。こうした合併なり統合をするときは最初の期は膿を出しておいて、後で好業績になるようにするから。ゴーン流とでも言おうか。
あんなにも悪かったのにこんなに良くなったでしょ、方式ですね。
ナムコはゲーム開発や施設運営などお金のかかる部分も多かったし、その部分を訂正しようとすれば、それなりの数字上でのマイナスが出てしまうのは仕方ないのでは。
そういえば、恒例のお土産はどうなりましたか?
こんなものを貰った。

■バンダイナムコホールディングス第1回定時株主総会お土産

バンダイディレッツァ SC430
B-NOURS
ナムコテーマパーク ペアご招待券

昨年と比べて少なめですね。
「バンダイディレッツァ SC430」は車のプラモデル。「B-NOURS」はナムコ側が発行していた冊子「NOURS」とバンダイ側が発行していた「Side-BN」を合わせたものだ。家庭用ゲーム中心の冊子でたぶん、ナムコのアミューズメント施設などで手に入ると思う。先日発表されたばかりの「テイルズオブ」関連も早くも掲載されている。ナムコテーマパーク ペアご招待券は、株主出席票の裏がそうなっていて、まあ、去年と変わらずナンジャタウンの無料入場券となる。餃子食いたい人は重宝するかと。
以上ですね。
まあ、なんだ。ナムコご愁傷様、ってことで。
……。

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2006年6月27日 00:00 | 株主総会

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