ライブドア株主総会Part2

2006年12月22日:ライブドア株主総会Part2
では、株主総会の概要を紹介していく。開始は10時から、終了は14時30分。株主総会だけで4時間30分行っていたことになる。前回の臨時株主総会は時間制限の都合もあったけど、5時間だった。前回の臨時の時とほぼ同じ長さという状況だ。
大変ですね。
まず、最初の20分くらいで会社の状況などの報告が行われた。そして、10時20分から外部調査委員会から、ホリエモン事件とでも言えばいいのか、2006年1月16日にライブドア本社に家宅捜索されて以降に明らかになった事件に関する調査委員会から調査の状況などの説明が行われた。これが長々と23分、言葉のみで説明が行われた。資料などが配られていないため、正直しっかり聞こうとしていない人にとっては辛い時間となった。
難しい言葉もあるでしょうし、言葉のみでの説明は厳しいですね。
なぜか23分終わったら、拍手が起こったり。よく説明した、という意味なんだろうけど。
ふむ。
その後、11時5分まで議案の説明が行われた。株主提案も多数出ており、会社提案の4案と、株主提案の6案、合計10案が用意された。中には会社提案の案と重複したり、相反するものもあったりと、実際に決議する時には簡潔に行われたが。
株主提案が活発だったのですね。
そして11時5分から質疑応答となる。これが長くて長くて…。
どれくらいですか?
全部で27人が質問に立った。これは質問を希望していたほとんど全ての人数となる。若干質問を諦めた人もいた。また、重複で話した人もいると思うので、実際は少ないが。質疑応答自体が終わった時間をメモし忘れていたため正確な時間はわからないが、全て終わったのが14時30分なので、大体14時20分まで質疑応答が行われたとして、約3時間15分といったところか。
その間、休みなしに会社側と株主側のやり取りがあったのですね。
そういうことだ。
大変ですね。
ああ、聞いているほうもな。
……。
この状況になったのは一つ有り、二人目の質問者が名前を名乗らなかったというのがある。本来は受付で貰った番号と質問者の名前を名乗ってから質問を言うのがどの株主総会でも当たり前のこととしてやられているのだが、以前質問した際に名前を言ったらネットで名指しでバカにされた、とかいう理由で名乗らず、会社側も認めてしまった。これにより、他の人も匿名でいいのか、ということで質問が相次いでしまった。
たしか、ライブドアはネット放送で株主総会を放映していたのですよね。そういった問題が発生しては仕方ないのかもしれません。
しかし、音声を切ってもらうことは出来るんだよな。事前に音声は切ってください、といえばいいのだから。また、ネットでバカにされたというのも、正直質問者の質問や内容などを考慮するとそうされても文句は言えない、低レベルな話し方、話す内容だった。しかも、株主総会中に不規則発言を行うなど、マナー面でも最低の人間だったよ。
……。
正直、会社側も名乗らないことを認めたことと、不規則発言をしているのに追い出さなかったことに失望したよ。まあ、追い出したら追い出したでこういったクレーマーのような奴はまた厄介ごとを起こすだろう、という判断があってそのままにしたのだろうが。
大変ですね、何かと。
んじゃ、質問内容をざっくり見ていこう。重複質問が多いので、主に出された質問をチェックしてみよう。
私が質問を読み上げますね。

『100株を1株にすることで端株が生じるが、対策は無いのか。』

それこそ3分の1がこの質問だったよ。
どういうことなのでしょうか?
ライブドアは株主分割をするなどで、発行株数が非常に多くなっている。
100分割が有名ですね。
このままの状態でいると、さまざまな事務手数料が生じてしまうため、このたび100株を1株にして、発行株数を下げるようにしたんだ。ただ、99株以下しか所有していない人は1株にも満たない状態になる。これを端株というのだが、この状態では株主総会に出席するなど、株主としての権利を主張できなくなる。そのため、100株未満の人を中心にこの件に関する質問が相次いだ。
会社側の解答は?
いろいろな方法を考慮したが、この方法が一番良いのではないかと。もし、発行株数が同じままにすると、株発行にかかる費用が…ちょっと数字はうろ覚えだが、数十億円か十数億円か、それくらいかかるそうな。
それは大変ですね。
そのため、今回100株を1株に併合する議案を提出した。この議案は株主提案でも出されており、併合する時期が異なるだけで、要求している内容は同じだった。
ですが、急に株主としての権利を失う人としては困りますね。
なので、どうすれば100株まで出来るのか、という質問もあり。基本は相対取引で名義書換を行い、併合前までに100株にしておく必要があるそうだ。相対取引とは、証券会社等を通じて行うのではなく、例えば個人個人がそれぞれ価格や数量、取引方法などを決めて株を譲り受け、そして100株以上まで購入していく。これで100株を1株にしても株主としての権利が確保できる。
大変ですね。
本当に株主を続けたければ、ネット掲示板などで相手を探すしかないだろうな。
オークションシステムを作れば良いのではないですか?
そういった意見も出た。ライブドアが主導で取引できる環境を作ってもらいたいと。ただ、ライブドアはライブドアファイナンスを手放し、ライブドア証券が手元から離れている。こうした株に絡む証券取引は免許制になっており、既にその免許を持っていたライブドア証券がいない以上、できないとの解答だ。だからこそ、各自でやってくれ、と。
端株になった人はどうなるのですか?
会社法か何かでしっかり定められているので、そのように手続きをしてくれとのこと。一度裁判所に競売にかけられ、その後ライブドアが買い取るとか言っていたが、よくわからん。
……。
他にも買い増し請求があったら自社保有株から売ればいいのでは、との意見もあったが、自社保有株は3000株程度しかないので、現実的にご期待に沿うことが出来ないとのこと。
ふむ。
今回の株式併合で約6万人が株主でなくなるそうだ。また、その対象株の比率は全体の2%とのこと。ちなみに、この話はほとんど落合紀貴が担当。前回の臨時株主総会でも活躍したが、今回も大活躍だ。
それはそれは。
ちと、まだまだ長くなるのでここでまた休憩。

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2006年12月22日 21:51 | 株主総会

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