株の配当金の受け取り方

2007年6月13日:株の配当金の受け取り方
今回は株の配当金の受け取り方に関して紹介します。株の配当金の受け取り方に関しては、2006年2月22日『配当の受け取り方』で既に紹介済みですが、ここ最近で大きく変わったこともありますので、その点も踏まえて今回取り上げることになりました。
株の配当金を受け取ることが出来る権利を有するのは、権利落ち日に株を所有している必要がある。この権利落ち日というのは、その会社の決算時期であったり、中間決算時期などによって異なるため、事前に調べておく必要がある。
3月に決算を行なう会社が多いですね。
で、権利を有したら、次に配当がいつ送られてくるか、という問題がある。これも会社によって異なるのだが、大体株主総会が行なわれる月となる。3月決算の会社だと、たいてい6月に株主総会が行なわれるので、ほぼ6月、遅くても7月上旬には届くだろう。さて、ここからが今までと違う点なのだが…。
なんでしょうか?
以前は、株主総会が終わった後、数日後に配当金が郵送で届いていたのだが、ここ最近の法律の変更により、株主総会が終わる前に届くことも出来るようになった。
おお、それはそれは。
ただ、これには条件があり、過去に株主総会で、取締役で配当金を決めていいですよ、という定款が通っていればの話だ。もし、過去の株主総会でそうした変更を行なっていなかったり、議案が承認されなかったりすると、今後も株主総会後に配当金が届くこととなる。
議案が通らなかった会社として任天堂が有名ですね。
今までは、株主総会でいくらの配当を出しますよ、という議案が承認されると配当金を発送することが出来たわけだ。だが、この定款を変更することで、取締役会でいくらにするか決めて、株主総会での採決することなく確定することできるようになった。このため、株主総会前に配当金が届くわけだ。この場合は、配当金は、たいてい株主総会招集通知と共に送られてくる。3月決算の場合は6月上旬から中旬にかけて 来ることが多いだろう。
決算月の配当に関してはわかりましたが、中間決算の時の配当はどうなるのでしょうか?
中間決算の配当は、今までも取締役が決めることが出来たので、なんら変わりが無い。3月決算の会社だと、たいてい9月が中間決算となる。となると、2?3ヵ月後に中間配当金が届くだろう。もちろん、中間配当を出している会社に限るし、そのときに配当金を受け取る権利を持っている必要はあるが。
後のことは『配当の受け取り方』で詳しく述べていますので、こちらもチェックしてみてください。
あと、配当金は1株に対していくら、という表示の仕方をするので、100株持っていて、配当金が50円となれば、5000円がもらえることになる。もっとも、ここから事前に税金が徴収されるので、手取りは今なら10%オフの4500円となるが。今の株式市場では、1000株単位でないと株が買えなかったり、逆に1株単位で株が買えるものもあるけど、配当に関しては、この単位ごとではなく、1株でいくら、という意味となるので、この点も間違えないように。
そういえば、1000株単位の会社で、ミニ株などで50株持っていた場合はどうなるのでしょうか?
この場合は、株主としての権利は持っていないこととなるので、配当金は郵送されてこない。しかし、たいていのミニ株を扱っている証券会社だと、その株数に応じた配当金を証券会社から受け取ることができるはずだ。この辺りは証券会社のミニ株に関するページで確認してみると良いだろう。ちなみに、株主優待はもらえないし、株主総会にも出席は出来ない。可能であれば1単位分買った方が、この手の株主としての利点が得られるので良いと思う。
なるほど。
この6月は配当が届くことの多い季節なので、上記のことを考慮して、自分が保有している会社はどうなっているのか、チェックしてみるのも良いだろう。

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2007年6月13日 11:10 | 株初心者向け

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