任天堂の株主総会

2007年6月28日:任天堂の株主総会
いよいよ今日は任天堂の株主総会ですね。
これでこの6月の株主総会特集が終わりとなる。
では、さっそくチェックしていきましょう。
任天堂の株主総会は6月28日10時より、任天堂本店の7階会議室にて行なわれた。任天堂本店という言い方だが、俗に言う本社のことだ。京都府京都市にある。
来場者数はどうでしたか?
10時の開始の段階で600人から650人くらいか?昨年の具体的な人数はわからないが、230人という話もあったので、倍以上に増えたことになる。たぶん、昨年、Wiiがいち早く体験できた、という話が広まったため、今回も何かあるだろうということで人が来たのか、あとは単に業績好調で株主数も増えたために来たのか、どちらかだろう。椅子が足りなかったようで、追加で椅子を用意していた。
まずは、任天堂側からの事業報告ですね。
事業報告は岩田聡社長が口頭とスライドを用いて説明。この説明中、前の方の人がフラッシュを焚いて写真撮っていたけど、誰も指摘しなくて笑えた。アメリカ任天堂のCEOである君津達己が怪訝な顔で睨んでいたけどね。
事業報告が終わったら質疑応答ですね。
10時30分から質疑応答の時間となった。では、いつもどおり、キミが質問役で私が回答役を。回答はすべて岩田聡社長によって行なわれている。
一人目の質問です。欠陥商品を出さないように細心の注意を払ってほしい。商品が飽きてくるので、的を外さずに開発をしてほしい。
欠陥商品に関しては重要なことだと考えている。不具合があったら速やかに、誠実に対応していく。飽きは宿命だと思っている。お客を知ることも大事だが、お客を驚かすことも重要。
二人目の質問です。増資、増配の考えについて。為替差益と本業の儲けについて。一兆円を超える販売があるかどうか。リコールの対応に電話がつながらなかったり、土日に休みであったりと不審な点がある。
増資を必要としているとは思わない。増配は連結営業利益33%か連結配当性向50%のどちらかを基準にする。為替差益があった際にも十分な配当が出せる体制になっている。高い基準の株主還元が出来ていると思っているので、これ以上は必要ないと思っている。これ以上、キャッシュをためる必要が無いのではという意見もあるが、ゲーム産業は短期で大きな変動が起こるので、お金の備えが必要になる。ゲーム事業のビジネスリスクは硬くなっていくと思っている。為替差益は売上高を計上する時点で342億円プラス、期末の洗い替えで257億円、前の期はこれが445億円だったため、営業利益の伸びに比べて経常利益の伸びが低くなっている。今期は売上高1兆1400億円を予想している。リコールという定義はおかしいのだが、改善すべき点があった。法的な義務が生じるわけではなく、今回は自主交換。再発防止に努める。フリーダイヤルにつながりにくいのは可能な限り人員を増やすなどしたが、それでもつながらない状態がしばらく続いた。ストラップやACアダプタの交換の専用チャンネルは休み無く対応していた。リモコンの不具合は事前の想定が不十分であった。
三人目の質問です。海外機関投資家の大株主と意見を交換したかどうか。海外機関投資家が売りに回ったときにどうするのか。キャッシュリッチが逆にリスクになっているのではないか。金が必要になったら銀行に借りるなどすればいいのではないか。
現在の外国人投資家の割合は49.89%。配当方針に関してはおおむね好意的。グリーンメーラーに狙われやすいというのはおっしゃるとおりである。ゲーム産業は今が良くても駄目になったりする。駄目なときにお金を貸してくれといっても貸してくれない。自らでお金を持つことが大事である。これにより、関係取引先もとりっぱぐれることがないことから安心して多くの資金を用いて部品の生産などを行なってくれる。
四人目の質問です。株式分割に関して。
株主にどのように還元できるかを考えている。任天堂は一単元を1000株から100株にいち早く引き下げた企業である。分割はコストがかかるため、また、今現在、流動性がないわけではない。株式の電子化の後にやるとコストがセーブできると思うので、その後に検討する予定。
五人目の質問です。取締役の中に持ち株が少ない人がいるが。
0株は社外監査役の方である。社外監査役という立場上、持ったほうがいいのか、持たないほうがいいのかは意見が分かれるところ。会社への愛が無いのではないか、真剣に経営に取り組まないのではないかという意見もあるが、そういった人を取締役に選ぶようなことはしていない。持ち株数が経営に与えることは無い。
六人目の質問です。社長の履歴に入社のことがないが。時価総額6兆円となったが、その10%近くを山内溥が保有している。山内溥は高齢で今後相続などの問題が発生した際に株を手放すことになると思うが、これが市場に出るとなると値崩れの恐れがある。この対策があれば聞きたい。
大学卒業後、ハル研究所に入社した。2年目にファミコンが発売されたが、ファミコンで作りたいために京都に行き、作らせてくれと言った。その後、平成12年6月に任天堂と縁を持つことになる。山内溥の相続は、山内溥単体の問題というより、大きな株が市場に出て需給バランスを崩した時の一般的な対応という意味で捉えたい。過去に銀行の放出などの際に自社株買いで対応した。会社として、一つの選択肢としてやっていきたい。
七人目の質問です。1兆1400億円の売り上げについて、成長の仕方についてどう捉えているのか。社会的期待は高いと思うが、期待させる存在であり続けてほしい。
売れているものには人が集まり、さらに売れるようになっている。売れないから他のメーカーがソフトを作らない、すると魅力が薄れていくといった悪魔のサイクルに任天堂もなったことがあった。徐々に成長していくのが好ましいとは思っている。山内溥も娯楽の世界には天国と地獄しかない。中間は無いんだよ。と言っていた。持続的成長に応えていきたい。独創的な物を作ることが重要。
八人目の質問です。一日でも早く一単元10株にしてほしい。
分割の話と似た扱い。
九人目の質問です。社外取締役の取締役会への出席状況を100%になるように工夫してはどうか。過年度法人税等について、なぜ修正されたのか。
出席できない人にもメールや書類などで議論した内容を共有している。出来るだけ出席できるようにさらにしていく。過年度法人税は、日本と米国の税務当局の問題。事前に日本と米国の税務当局へ支払う額の取り決めをしていたが、米国市場でより多くの利益を出したために調整の必要が出た。これにより、差し引きで23億7900万円、税金が増えた。経理上の手落ちではない。
十人目の質問です。中国とインドに対するビジネスの方針について。
中国はアイキューという会社を作り、ビジネスをはじめている。まだ十分な成果を上げられていない。中国でもWiiの期待が高まっている。Wiiで中国市場の開拓を検討すべき。インドはゲーム機やソフトを買ってもらえる層が増えてきた。日米欧での品不足で迷惑をかけているため、この状況を先に何とかしたい。年明け以降。
十一人目の質問です。早く分割をやってください。株主優待でDS、Wiiが買えない状態を何とかしてほしい。
分割に関しては重く受け止めたい。今後も検討していきたい。DSやWiiが買えない状況に関してはお詫びするしかない。全員個人株主であればいいのだが、機関投資家は株主優待は困ると言っている。株主優待の原資があるのなら配当にする。ゲームボーイアドバンスは瞬間最大風速で230万台生産したことがあるが、ニンテンドーDS Liteは250万台を毎月作っていても足りていない。Wiiは増産に勤めているが、追いついていない面がある。
十二人目の質問です。DSのワンセグチューナーについて。発売は無いのかどうか、何がネックになっているのか。
遅れていることをお詫びしたい。ようやく商品が完成することが出来た。ほぼ完成形態を1階の展示でご覧いただくことができる。どれくらいの場所で電波が届くのかがポイントだった。任天堂が発売するのなら、ワンセグマップ内であれば映るのは当たり前にしないといけない。詳細は言えないが近い将来お知らせできる。
十三人目の質問です。今の経営に敬意を払う。6号議案で変動報酬枠で連結営業利益の0.2%とあるがどれくらいになるのか。役員報酬にストックオプションを導入してはどうか。
前期は3億円を越えていたので、3億円になった。今期は通気予想で計算すると5.4億円になるので、こちらも上限の3億円になる。ストックオプションは今後の研究課題。どのようにすれば株主と経営陣の利益が一致するのか研究したい。
以上で質問が終了ですね。
まあ、岩田聡が質問を強引に終わらせたからなんだけど。たぶん、まだ手を上げようとしていた人はいたんじゃないかな?
ここまでで11時55分ですね。
そして、採決を採って12時きっかりに終了。
今回はお土産が出たそうですね。
こんな感じだ。

■任天堂株主総会 お土産

2007年6月28日に開催された任天堂株主総会のお土産。

・ポケットモンスター  ダイヤモンド/パール トランプセット

今まで任天堂の株主総会でお土産が出たという話はありませんので、これはうれしいですね。
まあ、一つ525円、合計1050円の購入可能なものだけどな。
いいじゃないですか…。
ちなみに、ドリンクサービスは冷たいお茶を紙コップに入れて提供してた。
これは以前からあったかどうか、わかりませんね。
以上、任天堂株主総会のお話は終了。1階でWiiやニンテンドーDSのソフトの展示などが行なわれていて、ソフトはWiiが「Wiiチャンネル」「Wiiでやわらかあたま塾」「マリオパーティ8」「フォーエバーブルー」の4タイトル、ニンテンドーDSが「見る力を実践で鍛える DS眼力トレーニング」「ゼルダの伝説 夢幻の砂時計」「咲かせて!ちびロボ!」、そして、ワンセグチューナー「DS地上波デジタル放送受信カード(仮)」だ。他に「ニンテンドーDS Lite」の最新色「グロスシルバー」「メタリックロゼ」を展示。
ワンセグチューナーは興味ありますね。
写真撮影禁止だったけどね。
あらら。
と、今年の任天堂の株主総会はこんな感じでした、と。去年と比べ、最新ゲーム機が触れるってことでもないので、まあ普通かと。

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2007年6月28日 17:55 | 株主総会

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