セガサミーの株主総会

2007年6月19日:セガサミーの株主総会
今日は2007年6月19日に行なわれたセガサミーの株主総会に関する話題だ。
会社の正式名称はセガサミーホールディングスですね。証券コードは6460です。
セガサミーホールディングスの株主総会の実施場所はザ・プリンス パークタワー東京の地下2階 コンベンションホールで行なわれた。2006年と同じ場所となっている。『セガサミーホールディングスの株主総会に行ってきた』もあわせて確認してもらえれば、と。
では早速チェックしていきましょう。
開始は10時から。10時くらいの時点で大体1000人程度はいたと思う。後からも続々と入場してきて、最終的には1400人から1500人くらいなんじゃないかと思う。メイン会場だけでなく、別会場にも人がいたかもしれないので、正確にはわからないが。
なるほど。
少し遅刻してしまったため、最初の部分は良くわからん。
何で遅刻したのでしょうか?
寝坊。
……。
まあ、入った時にはちょうど監査役からの報告が行なわれていたところなので、始まって間もないのかな、と。もしかしたら、開始に先立ち、里見治会長兼社長から言葉があったとしても、わからないのでご勘弁のほどを。
それで、その後はどういった流れだったのでしょうか?
ビデオによる事業報告が行なわれ、これが10時22分まで続いた。そして、10時25分から質疑応答の時間となる。
では、いつものように、私が質問者の役をやりますね。
で、質疑応答をする前に、里見治会長兼社長から話があった。話の内容は、業績の悪化に関することだ。大体述べていた内容は次のようになっている。前期の業績計画を達成できなかったことについてお詫び。パチンコは開発の手段から0から見直し、抜本的に変えていく。パチスロから優秀な人を移し立て直す。企画から5つのフェーズに分け、悪いようなら開発を中止する。このため今までは開発の期間は1年程度だったが、今後は1年4ヶ月から5ヶ月くらいかかるようになる。第三四半期辺りから効果を発揮する。アミューズメント施設も抜本的な改革を行っていく。下半期までに70%以上、完了したい。キッズゲームは他のメーカーの追随を読みきれずに計画を立ててしまった。ロケテをやっているマリンマリンは好評で期待できる。恐竜キングもテレビアニメ放映後、復活しており、一時から3倍まで回復。ゲームソフトは3000万本を目指し、世界の中で確固たる地位を目指す。今期は500万本くらい増加予定。海外のアーケードゲームの販売が赤字になっているが、黒字化を目指す。セガ、サミー共にコストダウンを徹底して図る。今期の経常利益650億円は最低の最低の数字。今言ったようなことを実行していけばプラスになるだろう。
長いですね。
業績が悪化したため、たぶん、業績の悪化に関する質問が出るだろうということで、事前にまとめて説明したのだろう。まあ、途切れ途切れ質問されて答えられるより、こうして言われることを事前に把握して、まとめて答えた方が聞く方もわかりやすいし、ネチネチした質問を聞かなくて済むので良いことだ。この里見治会長兼社長からの返答が10時37分まで、約15分間、行なわれた。なので、実際の質疑応答は、これからとなる。
それでは一人目の質問です。自社株保有分の使い道はどういった形になるのか、それとも持ち続けるのか。社外取締役に対し、責任限定契約を結んでいないがなぜか。社外監査役に対して、責任限定契約を結んでいるのはなぜか。
自社株の保有に関しては、今後償却を行なうかもしれないし、M&Aなどで活用していくかもしれない。社外取締役の責任限定契約に関しては、責任限定契約を結ぶと意見が言いにくくなるので、本人と相談し、契約を結ばないことに決めた。社外監査役として、100%把握するのは難しいため、責任限定契約を結んでいる。
二人目の質問です。社外取締役として選任予定の鬼追明夫は社外監査役の時、取締役会への出席回数が少ないが、社外取締役になってもそうなのか。株主還元策について、配当性向について。
鬼追氏はRCCの社長をやったり、厳しい案件を処理してきている。忙しい人だ。サミーの方も社外監査役をやってもらっている。今後、出来る限り定時取締役会に出席してもらいたい。配当に関しては30円、30円の60円を今後継続してやっていきたい。前期は配当性向が30%をはるかに超えている。自社株買いや事業の進捗状況をみながら、前向きに考えていきたい。
三人目の質問です。上場子会社が東証一部に移動する予定はあるか。アミューズメントスポットでEdyの使えるところを増やしてほしい。セガモバイルの故障が多いのでなんとかしてほしい。
セガトイズは今期の業績を上げて、東証二部になるようにしたい。トムスエンタテインメントは、今の名証二部から、東証二部に持っていきたい。これは、希望を言っているのであって、すぐに移るということではない。Edyが使える店舗は今期50店舗くらいにしたい。また、マルチカードが使えるリーダーも使えるようにした。今後、消費税が上がっていく過程で、業界として電子マネーに取り組んでいく。2年以内に全店舗に電子マネーを導入していきたい。セガモバイルの故障に関しては担当のところに言い、速やかに直すように、そして、故障が起きないようにしていく。
この電子マネーのところの消費税の話はどういった意味があるのでしょうか?
それは2003年8月6日に取り上げた『ゲームセンターが抱える消費税問題と解決策』で確認すると良いだろう。
四人目の質問です。子会社の日商インターライフは期初は黒字になるようなリリースを出しておいて、3期連続で赤字となっているのはどういうことか、また、社名の変更の予定はあるか。
経営陣をスカウトするなどしてやっている。セガもリニューアルをしようとしているが、ぜひ日商インターライフにやってもらおうとしている。サミーとも連動してやっていくおとしている。優秀な人材を集め、また、教育を行う。社名の変更は検討していないが今後はわからない。
五人目の質問です。取締役4人の抱負を聞きたい。株式を持っていない取締役は、今後持つ可能性があるのかどうか。
ここで、問題が発生した。
問題!?
普通に考えれば、順番として、セガ側の小口久雄、サミー側の中山圭史、途中から入っている石田正、そして、サミー側の片本通の順で挨拶すべきなのだが、最初に里見治会長兼社長が指名したのは中山圭史からだったんだよな。
!?
そして、セガの小口久雄、ここで普通に石田正に行くかと思い、本人も自分の番だと思って立ち上がったのだが、指名したのはサミー側の片本通。
この流れは以前見たような気がするのですが…。
そう、あの悪名高きバンダイナムコホールディングスの高須武男が行なった行動、自社グループの人間優先主義がここでも見受けられたんだ。
この話は2006年6月26日『バンダイナムコホールディングスの株主総会に行ってきたPart1』で取り上げました。
今回は、このバンダイナムコホールディングスのように株主側からの指摘とかは無く、そのまま普通に進行したのだが、私は見逃さんぞ。
過去に一度同じ状況を見ていますからね。
よくよく考えてみれば、昨年のセガサミーの株主総会でも小口は飛ばされてたな。
新任取締役の紹介のときにそのようなことがあったようですね。
そんなわけで、セガ、ナムコ、2大業務用メーカーは地に落ちたという一幕でありました。
話し戻しまして、株の保有していない人の保有の予定に関しては?
石田正は以前より付き合いがあり、インサイダーなどの問題もあるため、株を買いたいと思っても買えなかった。
六人目の質問です。昨年の株価と、今日の株価について。来年度はうまくいくのか。公正取引委員会の勧告を受けたが、下請けをいじめたらしっぺ返しを食らうので、そういったのは止めた方がいいのではないか。
去年は4320円、今年は半分もいっていない。昨日の終わりで2130円。今期上半期で抜本的な改革を行い、その流れで来期の収益を上げていきたい。公正取引委員会に関しては、販売時期を間に合わせるために仮の見積もりを取り、作ってもらい、その後正式に見積もりをしたが、その価格が低かったために注意を受けた。
七人目の質問です。日系会社情報に来期の数字が下がっているがどうなのか。パチンコに15年くらい行っていたが、ここ2年は行っていない。ぜんぜんでないので面白くない。1000円で16万円勝ったこともあったが、10万円で一回も出なかったこともあった。少ないお金で楽しめるようにしてほしい。
今回、リユース効果を乗せてないため、どうしても低くなってしまう。グラフィック等の見た目を良くするためにも金がかかってしまう。多く導入したら大幅に割引したり、レンタルなどもしたりして利益が減少している。セガは業務用の方の開発費を増やす。コンシューマーも60億円増やす。パチンコ等に関しては、業界で遊パチという運動をしている。1万円くらいで2時間は遊べるような機械を作っていく運動をしている。過去にパチンコをやっていて、今やっていない人の理由として、タバコのにおいの問題がある。喫煙所を設けたり、エリアを分けたりするように薦めている。また、やり方がわからない人のために、インストラクターを配置し、遊び方を教える。試験的に行なっているところがあるが、その店の会員数が1000人増加した。今後、パチンコ、パチスロを好きになっていただけるように業界としてやっていく。
ここまでで11時34分までかかりましたね。
で、里見治会長兼社長がそろそろ終わりにしたいと発言し、あと少しの質問のみ受け付けることとなった。
八人目の質問です。現在の株価についてどう思うか。配当性向を50%にするという考えがあるかどうか。
アナリストなどと会うと、TOBされる恐れがあるから気をつけてと言われる。そういった意味では高い水準ではないのではないか。配当性向は25%くらいにしておき、75%は投資に振り向けたい。成長が見込めなければ50%でもいいかと思う。今後、売り上げ、利益を伸ばしていく今は、内部留保して、将来の成長につなげたい。
九人目の質問です。カジノ関連法案が成立すると思うか、またそれはいつごろだと思うか。政治家に働きかけているかどうか。横浜は、このための準備か。開発の準備はしているのかどうか。
来年の通常国会で議員立法で出せればいいな、と。個人的意見だが、だんだん理解が得られていると思う。2010年には羽田の第四滑走路が出来、近隣の国際便が使用できるようになる。そのとき、横浜に優位性が生まれる。横浜の土地はカジノを作ることを予定して買ったわけではない。世界に発信できるエンターテインメントやホテルを作っていく。ただ、カジノが出来るなら、立候補したい。
そして、最後の質問者、十人目の質問です。マカオのカジノ関連会社を買ったり、自ら海外に運営に乗り出す気はあるのか。里見会長の後継者について。日商インターライフはみなとみらい絡みの工事をやってもらうとなると、2008年から2010年の業績のV字回復はあるのかどうか。
マカオに投資することは、考えはするけど、すぐに行なう予定は無い。小口もそうだし、サミーの方にも40代の、セガにも40代の優秀な人がいるので、きちんと人を選んでいきたい。今、具体的に決めているわけではなく、何人の中から出てくるだろうと思っている。そういった中から選んでいく。日商インターライフには出来る範囲の仕事を回していきたい。他社とのコンペをしてでも取れるようなら使っていきたい。
以上で終了ですね。
ここまでで11時54分、質疑応答時間は実際に質問を受け付けてから1時間17分要したこととなる。まだ手を上げている人はいたけど、事前にあと数人で終わるといっていたので打ち切り。あとは議案の採決に入り、11時56分に終了。最後に新任の取締役の紹介をして懇親会会場に移動することとなる。もちろん、帰りたい人は帰ればよい。 今回は前回と比べてかなりの割合で残ったような気がする。
セガサミーの懇親会は食事が豪華なのですよね?
まあ、それなりに。今回いくつか携帯で写真を撮ってきたので紹介しよう。こんな感じだ。 ビュッフェスタイル、簡単に説明すると、適当に好きなものを取ってくるスタイルなので、これ以外にもさまざまな種類がある。パスタとかもあるし、サラダ系もあるし、エビチリやいくら丼、豚の角煮、そば、サンドイッチ、チーズ、などなど、まあ、説明していくとキリがない。

前回は早い時間に食事が無くなったとの話がありましたが、今回はどうでしたか?
アホみたいに余ってた。
……。
前回の教訓を生かして多めにしたのか、株価が急降下しているため、ご機嫌を窺うために万全を期したのか。どちらであるかはわからないが、もったいないほどに余ってた。足りなりよりかは良いのだが、余ったら余ったでこれまた困るよな。
痛し痒しですね。
誰がやすしきよしだ!
言ってないでしょ!そんなこと!!
んで、今回のお土産。

■セガサミーホールディングス株主総会 お土産

2007年6月19日に開催されたセガサミーホールディングス株主総会のお土産。

・セガサミーグループロゴ入りふろしき
・セガサミーグループロゴ入り携帯型袋(エコバッグ)
・長嶋茂雄Invitationalセガサミーカップゴルフトーナメント

前回もゴルフトーナメント招待券がありましたね。
北海道なのでいける人は限られるだろうけどな。これ、株主総会のお土産ではなく、配当や審議の結果を送るときに同封して全員に送ればいいのに、とちょっと思った。もしくは、北海道に住所がある人限定とかさ。
そうすれば、北海道にいるセガサミー株主がトーナメント会場にいける可能性が出てきますね。
まあ、あまりゴルフしない人が行くと、フェアウェイを歩いたりプレイ中に動き出したりしてしまいそうだけど。
マナーも記入した案内も入れる必要がありそうです。
あとは選手にピンマイクつけたりヘリコプター飛ばしたり。
……。
んなわけで、以上、セガサミーホールディングスの株主総会でした。
総括は?
株価落ちたところで拾うかな、ってところ?
……。

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2007年6月19日 16:56 | 株主総会

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