会社で株をする時の問題点

2006年4月12日: 会社で株をする時の問題点
ここ1年の間に株式市場に参加する人が一気に増えた。
そうですね。本屋でも株に関する本が幅をきかせていますし。
で、ここで問題になるのが株取引をする時間だ。学生などれあれば自己責任で勝手にやってもらえればいいが、社会人となるとそういうわけにはいかない。
ですが、会社で株取引をしている人の話も聞きますが…。
厳密に言うとアウトだ。誠実労働義務の不完全履行となり、それを理由に解雇させられても文句は言えない。
そ、そんなにも問題なのですか?
特に、会社のパソコンを使ってやっていると更に問題が大きくなる。服務規律違反にもなる可能性がある。
休憩時間ではどうでしょうか?
自分の携帯電話でやる分にはまだ問題は少ないが、会社のパソコンではやってはいけない。
実際、会社ではどういう風になっているのでしょうか?
そこで2006年1月23日の日経産業新聞だ。まず、CSKは社内のパソコンから業務に関係の無いサイトは見られないようになっている。当然、ネット証券のサイトもアクセスできない。エスエス製薬でも同じようにアクセスできないようにしている。コーエーは個人が所有するパソコンを会社に持ち込んでネットにアクセスするときも登録を義務付けているそうな。また、サイトへ接続は出来るものの、コスモ石油や沖電気工業はどういったサイトへアクセスしたかをチェックできるシステムがあるため、何をしているのかバレバレってことだ。コナミはパソコンの不適切な取り扱いを確認できるシステムを構築していて、セミナーや社内掲示板でも注意喚起しているとのこと。
いろいろと対策をしているのですね。
特に、最近は個人情報の流出などの問題もあり、大手企業のパソコンでのネット接続はすべて監視されていると思っていいだろう。それを処分するかどうかは上司次第だ。
ここまでは会社のパソコンでの話ですが、自分の携帯電話での取引はどうなのでしょうか?
正直、企業としては対応策が無いのが現状だ。一応禁止にしている会社もあるのだが、トイレなどで隠れてやられてしまったらそれまでだから。
実際の対応方法はどうなっているのでしょうか?
同じく日経産業新聞から取り上げてみよう。エスエス製薬は休み時間も含め、拘束時間はすべて禁止にしているが、操作を監視することが出来ないため社員の良心任せとなっている。コーエーも禁じているものの、取引に制限をかけることは出来ないとのこと。富士通やNEC、日本ユニシスの広報担当は、昼休みにネット取引することに関しては認められるようになるのでしょうね、ってことを述べている。アサヒビールも昼休みなら注文を出す程度は可能でしょう、と。
個人の携帯電話は外部からの監視が出来ないため、どうしても良心任せになってしまうのでしょうね。その中でも昼休みなら許可するところとそうでないところとに分かれているようです。
以上のように、会社では多かれ少なかれ禁止している。そのため、あまり日々の値動きを気にすることの無いように株取引に向かう必要があるだろう。そうなると、中長期的な投資が良いと思う。
短期的に上下する銘柄ですとたとえ会社内で株価チェックなどをしないまでも、気になって通常の業務に影響を及ぼすでしょうからね。
まともな会社に働いている人は以上の点も考慮して株取引をしてくれたまえ。

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2006年4月12日 20:22 | 株初心者向け

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