円高と円安とは

2006年5月10日: 円高と円安とは
ゴールデンウィークも終わったこともあり、再び再開だ。
もうあまりネタがないからこちらは終わるのかと思いました。
そういうなって。ちょっと別のことが忙しくてなかなかこっちに手が回らんのだよ。
さて、今日は円高と円安についてですが。
まず、円高と円安の意味を取り上げ、次回に企業に与える影響を説明していこうと思う。
よく1ドル110円とかニュースで報じられますよね。そして、何円円高や何円円安なども言われます。
まず、この円高、円安の意味をしっかり把握しておこうと思う。この円高とか円安とは、円の価値が高くなったか、低くなったかなんだ。
価値ですか?
そう。1ドル110円から1ドル120円になったとする。そのとき、10円分、金額的には高くなっているよな。
そうですね。
だからといって、これが円高というわけではない。
!?
もう一度言うけど、円の価値が高いか低いかがポイントであって、この1ドルいくらであるかが高くなったか低くなったかではないんだよな。ここが円高と円安を語る上で一番分かりにくい点なんだ。
1ドルいくらかの数字の高い低いではないということですね。
で、分かりやすい例として、1ドル1円のときと、1ドル1000円で表現してみる。よく、この円高円安を語るとき、1ドル100円と1ドル120円とか小さい数字で比べようとすると逆によくわからなくなるので、今回は極端な例で説明しよう。
はい。
1ドル1円のとき、1ドルの価値は1円でしかないわけよ。なんだ、1ドルって1円の価値しかないよね、となるわけだ。1ドルなんてたいしたこと無いよね。円ってドルと比べても遜色ないよ、と。
ふむ。
逆に1ドル1000円とすると、1ドルと1000円が一緒?1000円もあるのに1ドルと同じ価値なの?円ってたいしたこと無いんじゃない?となる。
つまり、1ドル1円の時は円の価値が高い、つまり円高で、1ドル1000円の時は円の価値が低い、円安というわけですね。
そういうこと。で、基本的にドルとの対比で言われるので、円高ドル安と言われたり、円安ドル高といわれたりする。もちろん、前日であったり、数ヶ月前であったり、数年前であったりと、年月での対比でも言われるので、前日と比べ円高ドル安です、となったりする。
ここ最近は円高ドル安になっていますね。
まあ、数字を言われてよくわからなくなる人は、少なくとも円の価値が高くなっているのが円高、円の価値が低くなっているのが円安と覚えよう。必ず、価値という言葉を忘れずに。そうすれば、1ドルいくらという数字に惑わされた時に、再確認するきっかけとなる。
それでは、次回はこの円高円安が企業にとってどのように影響するかを考えていきましょう。

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2006年5月10日 19:53 | 株初心者向け

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