アトラスの株主総会

2007年10月30日：アトラスの株主総会
	アトラスの株主総会に行ってきた。
	変な時期に株主総会を開催しますね。
	アトラスの前期は、2007年4月から7月までと、変則的だったので。
	なぜでしょう？
	インデックスホールディングスの子会社になったんだけど、そのインデックスホールディングス側の決算の都合を考慮すると、この時期が好ましいとのことだ。
	そうでしたか。では、さっそく、どういった内容だったかチェックしていきましょう。
	10月30日、千代田区にある都市センターホテル5階のオリオンという部屋で株主総会が開催された。最寄り駅は永田町。
	参加人数はどれくらいいましたか？
	25人から30人くらい。オレンジジュースなどの飲み物が後ろに用意してあったくらいで、特にもてなしは無し。開催前にはアトラス関連のゲーム等の映像が流れていた。「きらりんレボリューションハッピーアイドルライフ」や「ペルソナ3フェス」「オーディンスフィア」など、既に発売済みのものばかりだ。
	では、特に注目すべきことはなかったということですね。
	そのとおり。で、10時に開催。10時30分まで、監査役の報告や、事業報告。社長の猪狩茂が議事進行役だ。
	ふむ。
	で、30分の説明が終わったら質疑応答となる。最初誰も手を上げなかったのだけど、一人が手を上げたら他の人も上げだすという、日本人らしい状況になっていた。
	そんな話はいいですから...。
	では、いつものように、キミが質問役、私が回答役で。一部の回答は社長の猪狩茂以外が回答しているけど、面倒なのでその都度断りを入れないので予めご了承のほどを。
	では一人目の質問です。マーベラスエンターテイメントから購入したゲームセンターの名称は今のままで行くのか、もしくはアトラス系の名前に変更するのか。また、キャラクターとかを用いている場合は、継続して使用できるのかどうか。
	当面は既存の名前でやっていく。今後はゲームパニックを中心に改装を行っていく。キャラクター等の使用は無い。
	二人目の質問です。欧米などでも事業展開されているが、為替によって決算にどの程度影響が出るのか。
	あまり影響はない。
	三人目の質問です。家庭用ゲーム事業で、日本で10タイトル発売を予定しているが、今期の上半期に何タイトルが発売されるのか。
	1月までが上半期に該当するが、1月に1タイトル、2月に1タイトルを現在発表している。他は7月までに発売を計画している。
	四人目の質問です。動画投稿サイトへの対策について。
	今後検討していく。
	最後に、五人目の質問です。周辺ビジネスの収益化を目指すとあるが、具体的には何をするのか。
	既存の技術を用いて何か出来ないか考え、やっていく。オンラインもパソコンだけでなく、任天堂、Xbox360、ソニーなどのゲーム機でのコンテンツ配信もやっていく。
	これで以上ですね。
	ここまで10時50分、質疑応答で20分用いたことになる。他に質問者がいなかったので、質疑応答は終わり、採決へ。まあ、インデックスホールディングスが50パーセント以上保有しているので、何もなく採決も終わり、10時52分に株主総会は終了。最後に、新任の取締役の挨拶で終了。
	おみやげはありましたか？
	不良在庫を貰って帰った。
	何なんですか、それは...。
	ニンテンドーDS用ソフト「超執刀カドゥケウスアトラスベストコレクション」。
	ゲームソフトじゃないですか。不良在庫なんてとんでもない。
	ベスト版でないほうと比べ、難易度調整とかがされているバージョンらしい。もちろん、ベスト版ということで、価格も安くなっている。海外では結構評価の良かったソフトとのこと。わざとらしく、パッケージの裏に「海外で高い評価を博したNDSカドゥケウス!!」とか記載されていて、ノミネートされた賞を列記していた。
	それはすごいですね。
	まあ、日本ではどこにもノミネートされていない裏返しなわけだが。
	......。
	さて、総括だが...。
	どうでしたか、アトラスの株主総会は？
	まず、猪狩茂がダメダメ。
	ダメダメ！？
	話し方が下手で、言葉が聞き取りにくいのがまず挙げられる。最初の事業報告の時の聞き苦しさが25分近く続いたのが拷問に近かった。これなら、ビデオで事業報告してくれた方が数倍マシだ。
	ビデオでの事業報告をする企業が増えていますし、今後のアトラスの導入にも期待したいですね。
	次に、質問に対してまったく答えられていない点も挙げておこう。ほとんど、後ろの人にサポートしてもらうか、別の人に回答してもらっていて、本人が会社のことをどれだけ知っているのが、疑問視したくなるほど、何も答えられていない。よくこんな人間を社長にしたな、と、不思議でしようがない。
	手厳しいですね...。
	あと、質疑応答の二人目の質問に対してだけど、この回答で本当に正しいのかどうかも疑問だし、その疑問を払拭するだけの答えをしていないことも、この猪狩茂に対する不信感を増す原因として挙げられる。
	何がいけないのでしょうか？
	質問者は海外でもソフト売っているんだし、当然決算予想では特定の為替レートを使って計算しているんだろうから、為替が大きく円高になった時に決算予想が大きく変わるのではないかという意味合いで質問していた。で、その解答として、変わらないと述べた。これ、本当に正しい解答なのか、という疑問が湧く。
	違うのですか？
	北米は北米の会社でやっているので、日本では変わらないような説明をしていたのだが、その北米の会社は連結対象となっていないのかね、という突っ込みがあるわけだよ。
	連結対象なのですか！？
	いや、知らん。
	......。
	ただ、普通に考えれば連結対象にするよな。子会社でもあるんだし、バンダイグループみたいに意図的に連結対象から外すとかしていなければさ。事業報告書にも非連結って書いていないし。
	そこでバンダイを引き合いに出さないでください...。
	であるならば、当然為替の影響で業績予想に変動があるはずなのだが、影響無いと言い切った、あの発言には違和感を覚える。
	アトラスは海外での家庭用ゲームソフトの売れ行きが好調ですから、為替で業績が変動することは予想できますね。
	さすがに、こればっかりは回答が無能すぎたので、私が出てやろうかと思ったが。
	思ったが？
	面倒なのでやめた。
	さすが引きこもり...。
	誰が樹木希林だ！！
	そんなこと、言っていないでしょう！！
	まあ、なんだ。全般的に猪狩茂は経営者としては無能ということで。
	酷い言い方を...。
	過去の経歴を見ると、経営よりかは店舗運営とか、そっち側をやってきた人間のようなので、仕方ないと言えば仕方ないのだが。だけど、そんな人間を社長にするなよ、という突っ込みは大いに入る。アトラス純正の社長でないと社員のモチベーションが保てないと思ってタカラトミー時代に選んだのかもしれないが、おかしな人選だよな。ただでさえ、経営面の失策が会社を立ち直らせる障害となっているというのに...。
	今後のアトラスはどうなってしまうのでしょうか？
	今回の株主総会でインデックスホールディングスの人間が二人取締役に選任されたし、次第にこき使われるんじゃない？まあ、財務面をしっかりとやっていけば、悪い会社ではないと思うので、よそ様の手を借りてしっかりと再建してくださいな。