TOB(株式公開買付け)の特殊な状況

2006年2月24日:TOB(株式公開買付け)の特殊な状況
本来なら後日紹介しようと思ったが、本日、再びオリジン東秀で話が盛り上がっているので、再びTOBについて取り上げてみる。
昨日は、TOBの基本的な考え方を紹介しましたね。公開買付けの価格と、条件をしっかり見極めなければいけないという話でした。
で、今日は、これ以外の特殊な状況を見ていこうと思う。
まずは、買付け価格が変更される点についてです。
最初に公開した買付け価格が上がることがある。これは、一つの会社がTOBをした後に、他の会社が同じところに対してTOBを仕掛けるとする。当然、後からTOBした方は、普通に考えれば高い価格を設定するよな。そうしなければ、先に設定した会社の方が有利になるのだから。
そうなったときに、先に設定した会社はTOBが成立しなくなりますね。
そこで、先に設定した会社が条件を変更し、より高い価格に設定することがある。
もちろん、その新たに設定された高い株価目指して市場でも取引されるようになります。
つまり、競合相手が出てきたときに、株価がさらに上がる可能性があるというわけだ。
TOBが発表された早い段階で株を売ってしまいますと、上昇分の利益を損なう可能性が出てきてしまいます。
ここで選択肢ができるわけだ。早い段階で処分するか、買付け価格を変更されることを期待して持ち続けるか。ただ、価格が変更されない場合は、TOB期間が終わってしまうと下がる可能性がある。ここでリスクが発生することをあらかじめ頭に入れて、どちらにするかを決めるとよい。
ここで、去年問題になったフジテレビとライブドアの話題を取り上げます。
ニッポン放送を子会社化するためにフジテレビがTOBをしかけ、5950円で買い取ると発表した。だが、隙を突いてライブドアが大量に株を取得した。こうなると、フジテレビ側がTOBを成功させたいとして、このTOB価格の5950円を上げてくるのでは、という観測が広まるわけだ。そのため、一時7800円まで株価が急上昇した。しかし、実際には株価を切り上げることなく終わり、また、村上ファンドが高値で売り抜けたため、多くの個人投資家が被害を被った。
このときは競争相手がTOBをしかけてはいませんでしたが、構図は似ていますね。TOB価格が上がる可能性があるとして、TOB価格より高く取引されたことになります。
ほんと、痛い目見たよ。
……。
こんなことにならないように、適度なところで処分しておくことをオススメする。あとは自己責任で。
一方、今回のオリジン東秀をめぐるイオンとドンキホーテの問題は少し違いますね。
こちらは価格よりかは、設定した条件の方が問題となった。ドンキホーテはTOB自体は失敗したが、期間終了後自ら市場で株を買い増した。そのため、イオンがTOBの成立の条件としていた51%以上の株取得が出来な いと思われた。そのため、イオンのTOBも不成立に終わると思い、株価は急落したが、本日ドンキホーテがイオンのTOBに参加するということで再びイオンのTOBの成立が可能な状況となった。
つまり、再びイオンが提示した3100円に向かってオリジン東秀の株価が上がっていくことになりますね。
株主優待目当てでオリジン東秀の株、欲しかったのに…。
上がってしまうと株主優待目当てで買うのは危険になりますね。上場廃止の可能性もありますから。
ちょっと説明分かりにくいところもあったと思うが、言いたいことは、TOBの買付け価格と条件は基本として、それ以外の要素でも株価が動く可能性があるということだ。それが良い方向に行くか、悪い方向に行くかは状況次第なので、TOB期間中くらいはその会社の情報を把握しておくと良いだろう。
了解であります。

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2006年2月24日 20:19 | 株初心者向け

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