コロワイドの株主総会Part2

2007年6月11日:コロワイドの株主総会Part2
6月9日に紹介した『コロワイドの株主総会Part1』に続き、コロワイドの株主総会Part2をお届けします。
Part1では、株主総会の内容と、お土産に関して紹介した。Part2では、株主総会後に行なわれた会社説明会のようなものを紹介していく。株主総会の半分くらいの人数が会社説明会に残ったけど、最終的には途中退席する人も多く、5分の1残ったかどうかといったところか。もしかしたら、もっといなくなっていたかも。
まず、株主総会が終わってすぐの14時53分からビデオで会社の説明が行なわれたようですね。
どういった会社なのか、といった基本的な説明ビデオとなっていた。このビデオは約8分、15時1分に終了し、即座に質問タイムとなる。回答は概ね創業者である蔵人金男が答えている。創業者社長兼会長ということもあり、発言には少々傲慢に思えるものもあるが、それがまた面白いかと。
では、ここも私が質問を紹介していきます。長くなりますので、すべて概要のみ紹介していきます。
で、私が答えると。
一人目の質問です。召集通知に清掃の行き届いた店舗を表彰しているとあるが、その店舗名を。トイレがきれいな店舗は良い店と思うが、どう思うか。
直近の表彰した店舗は横浜の石川町。トイレはビルのオーナーの持ち物であることが多いため、いかんともしがたいこともある。地域ごとの管理担当者にしっかりチェックさせていく。検便のチェックだけはしっかりやっている。検便の専門の男もいる。ノロウイルスが怖いからである。
二人目の質問です。求人難に関してです。この質問した方は、コロワイドに娘さんが勤めているとのことです。女性が終電近くまで働いている職場環境についてどう思うか。
現在の問題として、飲酒、食材高騰、そして人材難がある。まずは退職率を下げるようにしている。また、休みもしっかり取れるように、代行者の教育をしている。
三人目の質問です。役員に女性を入れてはどうか。
女性だろうが、できる人はいた方がいい。私は還暦を迎えたが、本当は若い人がやった方がいい。本部においてはセクハラなどはない。何でも言える風通しの良いようにしている。株価には責任を感じている。前社長を選んだのは自分だし。
ここはちょっとわかりにくいですが?
まあ、こういったことを話したって程度のものしかメモしていないので。簡単に説明すると、セクハラ云々は、女性の話ついでに出た発言。気を使っているよ、ということだ。で、株価や前社長に関しては、業績の悪化は前社長が悪いというニュアンスのことを、そこかしこでしゃべっており、人の話が出た流れでこういった発言になったものと思われる。これから先の答弁も、話が横道にそれているものも多くあるので、あらかじめ。
では四人目の質問です。北海道洞爺湖でサミットが行なわれるが、現地ではサミット饅頭が売れているようだ。北海道という名の業態があるのだから、サミットにちなんだ料理を出してはどうか。また、洞爺湖へ招待といったキャンペーンをやったらどうか。
ご意見ありがとうございます。
……。
まあ、答えようが無い質問にはあっさり流していた。他にもどうようの場面があったよ。
五人目の質問です。アルコールの単一ブランド化なのはなぜか。セントラルキッチンについてどう考えているのか。
アルコールがサントリーに統一しているのは個人的に仲が良いから。セントラルキッチンに関しては、マーチャンダイジングの重要なポイントとなっている。現在4つ拠点があり、10月に栃木に出来る。これにより、運営している会社全地域へ拠点を置いたことになる。いかに早くお店に持っていけるかが重要となる。
六人目の質問です。ポイントカードやクーポンの取り組について。電子マネーへの取り組みについて。
現在、携帯電話を用いた電子クーポン、電子スタンプカードのようなことを実験している。携帯電話を用いることで、本人確認をしっかりすることが出来、不正を無くすことができるのが魅力である。Edyはほぼ全店で導入、一部Suicaにも対応している。いろいろな店が電子マネーを使うと、逆に当店の販促の意味が薄れる可能性がある。
七人目の質問です。前社長はなぜ突然やめたのか。また、株主総会が川崎から横浜へと、東京からだんだん遠くになっていくが、何とかならないか。
無能だから辞めさせた。表向きは辞めたことになっているが。今思えば、前社長は私の横にいて傍観していたような人間だった。社長になってからはすべてが変わった。人間性も。業績は下がる一方だった。このため、社外取締役がいる取締役会で辞めるように話した。東京はどんどん出していきたいが、場所の無く、また、高い。六本木ヒルズにも出したが、すぐ撤退した。地方都市のほうに現在は足が行っている。
ここも説明が必要そうですね?
まず、前社長だけど、他のところでも社長が無能だと業績が悪い、といった発言があったが、それはほぼこの前社長のことを指していたのだろうと思う。株主総会の場所に関しては、質問の意図を聞き違え、出店が地方に集中しているのでは、と受け取ったらしく、質問と回答とか一致していない。それでも意味ある回答だとは思う。
では、八人目の質問です。味が薄くないか。幹事をしているが、物足りないと言う意見が多かった。
個人的嗜好の問題なのでどちらともいえない。ただ、味が濃いより薄い方が料理として良いと思っている。業態をいろいろと揃えているので、店を選んでもらうしかない。
九人目の質問です。千葉の出店が少ないが、今後の展開は。焼肉や寿司が少ないと思うが。近況報告会について。
近況報告会は以前、関西の株主が多かったことから関西で行なったが、今は全国的に店舗を運営していることもあり、逆に一部地域だけで行なうのは不公平感が出てしまうため、今年から止めた。寿司や焼肉は、M&Aした会社が中京で行なっているが、今後は中京だけでなく、関東やそれ以外のチェーンでもやっていきたい。江戸沢がM&Aしてくれないかと来たが、ひどかったので止めた。多くのM&A案件が舞い込むが最初は従業員のことを第一にと言うけれども、最終的には社長にいくら入るのか、という話になる。現在も20社くらい、M&A案件が舞い込んでいる。M&Aはパワー、スピード、モラルが重要。何社か交渉はしている。日本のM&Aは女性的。好きか嫌いかで決まる。現在、ゼンショーグループのなか卯のM&Aをするとき、社長と話がまとまっていたが、旧日商岩井、現在の双日の人が嫌いといったため、実現しなかった。昔、コムスンの折口雅博会長が女性のパンツを見せるようなベルファーレを立ち上げる際に10億円の金を出しておいて、こちらが話をしていた30億円の話を長引かせたので、こちらから切った。そのときの逆恨みではないか。
この辺りの話は面白いですね。
創業者ならではだから言えることですな。
十人目の質問です。新任取締役の井上さんと五十嵐さんは株主召集通知に保有株が書かれていないが、今後買っていただけるのかどうか。
井上は5000株、五十嵐は1万株既に購入している。株を持っていようがいまいが気にしない。決断するときにズバッと出来るかどうかが重要。株の有無は関係ない。
十一人目の質問です。最終的には顧客満足度が重要、もうちょっと全体的に接客サービスを上げていただきたい。
一人一人の個人が目覚めてもらえればと思っている。日本時は中国化しているようで、変わったやつが増えている。
十二人目の質問です。売上に対して借入金が5割、これを3割まで減らしてはどうか。
5年後の計画ではそのように目指している。出来れば無借金経営をしたい。半分は多いと思っている。
十三人目の質問です。株主召集通知に書いてある借入先と短・長期借入金の違い。外食で1位を目指すと言っているが、何年後になるのか。
借入先は主要なところのみ記入しているため、短・長期借入金との誤差が生じる。あと1・2年で外食産業変動がやってくる。壊れそうな大手も何社かある。で、ここで元すかいらーくに勤めていた取締役が、すかいらーくを見返してやる、との発言。
十四人目の質問です。牛角について、MBOをしたが、コロワイドはどうなるのか。飲酒に関して。
MBOは当社としてはまったく想定していない。一番のリスクは従業員が飲んで事件を起こすこと。これがないようにしている。郊外型の店では代行やタクシーでの補助、マイクロバス等で対応している。少なくとも店から出たところでは客に聞き、対応している。牛角は競馬にたとえると、三コーナーを回って倒れたと思ったら、ぼろぼろだったというのが本当のところ。あのような状況になっても金が十分入るオーナーはすばらしい生き方。で、ここでそろそろ終わりにしたいと発言。この段階で16時4分だ。
十五人目の質問です。メニューと出てきた料理の量が異なっているが。ワタミはまとも。NIJYU-MARUは特にひどい。
確認はしていないが、たぶんそうなのでしょう。検証します。
十六人目の質問です。席料を全廃してもらいたい。禁煙席を設置する気はないのか。
席料はやめたいとは思っているが、みんなが止めないと止められないだろう。禁煙席は、私も立ちタバコをしている人を見ると後ろから蹴りを入れたいと思うが、客として考えると禁煙席にすることは難しい。だが、ゆっくりと変わっていくだろう。
ここで一悶着あったとのことですが?
この質問をした株主がしつこく席料は止めろと言ったんだよな。その回答として、現時点では止められない、人件費等を考えると厳しい、と。でもさらに、やめることはできません、と回答。で、質問した株主が、どれくらいの売り上げに席料が占めているのか、質問。それに対して、出せません。出しません、と社長が回答。このとき、ちょっと社長、キレてたね。
キレてないっすよ。
誰がネタやれって言った。
すみません。
補足すると、席料とは、店に入ると勝手に小鉢を出され、その料金を払う必要があるというシステム。一種の場所代の意味合いもあるのだが、質問した株主としては、好きでもない物を出されても困る、好きなものを頼ませろ、という主張。また、和民は席料が無い、ということも発言。社長は、営業時間が夜の一定時間のみと限られる業種のため、席料を無くすと厳しくなる、という回答だったわけだ。で、どれくらい席料の有無が影響するかの質問の時に、別の取締役が答えようとしていたのだが、社長は質問者の態度が気に食わなかったのか、それとも言いたくなかったのか、語気を強めて出しません、と言ったわけだ。
そうでしたか…。
まあ、質問した株主の態度もどうかと思うが、社長の態度もどうかと思うけどね。
本当はこの十六人目で質問が終わるはずでしたが、キリが悪いということで、もう一名、十七人目の質問を受け付けました。株主優待券を使ってもらえるギフトを他人に直送してもらおうとすると、株主の名前がギフトのどこにも記載されていないが、これを株主が送付元として記載してもらえないか。
検討します。
以上、16時18分で終了ですね。この会社説明会は1時間25分、そのうち、質疑応答に1時間17分用いたことになりますね。
まだ質問しようとして挙手していた人が多くいたけど、終了。帰りにお土産貰うわけだけど、それはPart1で紹介したとおり。で、なぜかお土産を一人で複数個持っている人もおり…。
なぜ一人で複数、もらえるのでしょうか?
たぶん、家族名義や知り合いなどの議決権を一緒に持ってきたんじゃないかな。ただ、お土産って、本来、株主総会に来た人に渡すべきものであって、議決権を持っているだけの人すべてに渡してしまったら、それは株主優待という形ですべきことじゃないかと思う。次回以降、しっかり来た人にのみ渡すとかした方がいいんじゃないかと、思ったよ。まあ、そういったせこい株主を抱えておかないと株価下がるから、という判断もあるんだろうけど。
全体的な感想はどうでしたか?
やはり、質疑応答の時間をしっかりとっているところの株主総会は面白いよな。質問内容からためになる話も聞けるしさ。今回は創業者社長ということもあり、言いたい放題の発言だったので、そういった意味でも楽しめる。あと、気になったことが…。
なんでしょう?
業態別の業績を出すのを嫌がっているように感じた。たぶん、M&Aしたはいいけど、満足いく結果を出せていないところが結構あるのかな、と。席料のことといい、社長としてはあまり数字を出したくないという印象を受けたよ。
ふむ。
すかいらーくもMBO、牛角有するレックスホールディングスもMBOを実施。他の大手でも厳しいところがあると言っているが…。
が?
その一つがコロワイドだったりして。
……。
この大手でも厳しいところがあるというのは、今後、株主優待狙いで株を買うときの参考にもなると思うので、頭の片隅に入れておくと良いかと。ってなわけで、以上、コロワイドの株主総会のお話でした。

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2007年6月11日 16:22 | 株主総会

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